ワタミファームの商品パッケージリニューアルをお手伝い

てまかえ第2弾は、センス抜群のデザイナー・ARTKITCHEN703の森川尚美ちゃんとのタッグで完成させた、ワタミファームのオーガニックマークといくつかの商品パッケージデザイン(リニューアル)です。

まずは尚美ちゃんと私の関係から。
彼女とは同郷(熊本)で、お父さまが教鞭を取っておられた高校で私と妹が学び、さらに妹と尚美ちゃんのお姉さんが友だちという関係から両親同士仲が良かったのですが、私自身は尚美ちゃんと直接の面識はありませんでした。
でも、郷里で尚美ちゃんのお噂は耳にしていました。
というのも、彼女は熊本の数々の展覧会などで、優れたイラストやデザインに贈られる栄えある賞を受賞されていましたので。

一昨年彼女が上京してきてから、高校の同級生のJ子の紹介で尚美ちゃんと出会いました。彼女のデザインした作品を見せていただき、改めて彼女の実力・感度の高さ、洗練されたデザインに感動!
「ぜひ一緒に!」と盛り上がりました。

その最初のコラボレーションが、ワタミファームのオーガニックマーク、野菜FG袋*、卵のパッケージ、トマトジュースの瓶のラベル、千歳空港販売チーズセットのパッケージの5点です。
*防曇用加工が施されたフィルムの袋。袋の中の水分が水滴にならずに薄い膜になるので、野菜を腐敗から守り鮮度を保持を助けるものです。

まずは、尚美ちゃんとワタミファーム商品に入れるオーガニックマークを考えました。
「有機JASマークよりも、わかりやすくてきれいな、たとえばドイツの有機認証食品につけられる『Bio』マークのようなものを」
それが、武内社長(当時)からの依頼でした。
尚美ちゃんが考えるデザイン案とインスピレーションワードに、私がワタミファームの企業イメージを加え、コンセプトを作成しました。 
そして、いくつかのマーク案の中から採用されたのが、これです。▼

ワタミファームオーガニックマーク.jpg 100626watamifarm1(オーガニックデザインマーク).pdf

茶色お椀にはいっている5つの緑は「野菜、牛肉、牛乳、卵、肥料」というワタミファームの5つの商品群を表し、下の器のような形はドラエモンのポケットになぞらえ、ワタミファームの懐の深さ=「ワタミファームのポケット」=未来の子どもたちのための食を生み出すワタミファームの畑を表しており、全体で「集い」、「信頼」をイメージしています。

下の英文の文字は「Organic food for everyday meal!(有機農産物をあたり前の食に)」。
食べ物やオーガニックへのワタミファームの愛をコピーで表現しました。
※このコピーの英文は、友人の語学教師・Jちゃんのお知恵をお借りしました。Jちゃん、その節はありがとう!

次に、他のパッケージデザイン4点について。
いずれも採用されたのが、こちらです。▼

ワタミファーム商品パッケージ.jpg 100626watamifarm2(パッケージデザイン).pdf

どれもいいなぁと尚美ちゃんのデザインに見入ってしまう私ですが、特に、トマトジュース。いいですよねぇ。
尚美ちゃんのデザインは、パッケージだけを独立して行うのでなく、内容物が入った状態をイメージしてつくられています。
トマトジュースの場合、瓶にトマトジュースが入ったときに瓶のイラストが商品の魅力を表現できるよう工夫されています。
うー、やっぱり、ステキです…笑。

右下の千歳空港販売のチーズセットは、牛の体の模様と(実際にはワタミファームの乳牛は茶色のジャージーとブラウンスイスなのですが…)、有機の草を食べた健康な牛のイメージを緑で表しています。
パッケージのコピーは、先方さまからいただいたデータをもとに私が作成しました。

できる限り、つくり手に直接会って話してからデザインをしたいと、尚美ちゃん。
今回、彼女と一緒に仕事をして、商品のつくり手の人となり(会社であれば会社の風土、社員の雰囲気)を丁寧にイメージしてデザインに反映させようとする彼女の姿勢に、商品やデザインへの深い「愛」を感じました。

これからも、尚美ちゃんと、いろんなものを一緒に創っていきたい、コラボレーションしていきたいなぁと思っています。
地域商品などのデザインなどのご依頼がありましたら、ぜひ、「いちぐう・てまかえ」までお問い合わせください!!

尚美ちゃんのこれまでの詳しい実績は、下記の彼女のサイト「ARTKITCHEN703」をご覧ください。
http://www.baby-in-me.com/artkitchen703/
※現在、サイトリニューアル中だそうです。▼
http://www.artkitchen703.com/