2017年12月15日

面倒なことにこそ面白みと喜びがある

まちのあちこちで見かけるクリスマスツリー。
毎年この季節になると、去年の今頃は何を考えて何をしていただろうかと思いを巡らせ、たいして成長していない自分に愕然としつつ(笑)、一日一日を大切に生きなければと思いを新たにします。
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封印していた過去の自分から解放され
、それが何にも替え難い素晴らしい宝だった、何よりも私の強みだったと気付いて以来、不安がよぎりそうになってもなぜか「大丈夫!」とお腹の底で思えるようになりました。

自分がこれまで見ていた世界から一歩外に踏み出してみたら、なんだか力がふっと抜けて、そのほうがずっとラクだったこと、そのほうが心のままに喜びを感じて物事を進めることができることを発見しました(←やっとです、やっと......)。
それでも、現実に翻弄されそうになり、揺れることはまだあります...(体は正直ですね。知らないうちにストレスを感じているようで、ヒドイ口内炎ができたり)。

昨日、知り合いからお米が届きました。
心温まる一言に、その人のお顔を思い浮かべ、感謝しました。
添えられたお手紙や丁寧な梱包に、その人のお人柄を感じました。

ラクにできることの中には、心にずしんとくるような感動・面白み、楽しさはない、その一番のおいしいところはない、と私は思っています。

わずかなこと、ほんの少しの手間。
それをやるかやらないか。

クライアントさまとお話ししている時、地域の皆さんとお話ししている時、「あ、それね、やれたらいいけど......でも、やるとなると面倒だよね」、「そう、面倒くさいよね」で、それ以上先へ進まない時があります。

皆さんの本音は、
「それをやるより、もっと効率的なこと、ラクして儲かることがいい」
なのですね。

わかります、わかります。
でも、ほんの少しの心遣いが、実は、事業・商売・人づきあい全てを決めていると言っても過言ではありません。神は細部に宿るのです、やっぱり。

近年、実店舗もオンラインも、オーナーが自分の好み、個性、センスで商品を集め提供するセレクトショップが人気です。

たとえば、オンラインのこうしたお店でショッピングをすると、必ずと言っていいほど、①手書きの美しい(心を込めた書いた)文字によるメッセージ、②感動するほどに丁寧なラッピング、③アフターケアまでを考えたインフォメーション......という「ひと手間」が付加されています。思わず購入したことに感謝したくなるような心遣いに、私は購入者への思いやりと、販売者のその商品への深い愛を感じてうれしくなります。

きっと、この商品のつくり手も商品も、こんな風に届けてもらえたら本望だろうなぁと。

「心から心へのやりとり」が感動や喜びにつながり、おカネという対価を喜んで払う行動につながり、ファンを生み、お互いの感謝がよい商売を促進するのだろうと思います。

一過性のことではない、心が喜ぶ温かい仕事をしていきたい。
そのためにも、これからも、お客さまへの思いやりにつながる細部にはこだわり続けたいと思っています。

科学やテクノロジーの進歩は目覚ましいものがあり、コミュニケーションの手段も格段に変化しました。
でも、仕事や物事の根本や基本は変わっていないし、変わりません。

結局、地道で面倒なことにこそ、本当の喜びは隠れているのだと思います。