ある日の電車の中で
帰宅時間で混み合う、ある夕刻の電車内でのこと。私はつり革につかまり本を読んでいました。
目の前に座っている人たちは見事に全員、携帯・スマホを忙しそうに操作しています。
しばらくして、私の近くの席が空きました。
その席の前に立つのは、スマホとにらめっこのビジネスマン風の若い男性と、高齢の荷物を持った疲れた女性。空いた席は、微妙に2人の「中間」......と、そのスマホに夢中の男性が席が空くやいなや回りも見ず、スマホを見つめたまま、お尻からズズーッと席に座ってしまったではないですか!
私は絶句。
次の駅でまた近くの席が空きました。
すると、これまた携帯に首っぴきの中学生と思しき男の子が、携帯から目を離さず、ささーっと座って熱心にゲームを始めてしまいました。
ええ~~~っ、何なの~~~!?
私の立っている位置がもっとその中学生に近かったら、高齢の女性に席を譲るよう声をかけようかと思ったのですが、いかんせん混んでいる上にちょっと距離が。
隣に誰が立とうが、どんな人が乗っていようが、画面しか見てない彼ら。
携帯・スマホが悪いのでしょうか???
これまで、自分の前の席が空こうともすぐには座らず、誰も座らないのを確認してから、ゆっくりと腰を下ろすビジネスマンたちを私は幾度も見てきました。
でもいまや携帯やタブレットの画面を見ることが最優先。落ちついて座って操作したいから、座席が空けば我先にと座る。
情けなくないのかなぁ...電車の中でまで画面を注視しなければならないほど、それは大事なことなのですか?